あるきっかけで、2000年から日本と東南アジアの往復が始まり、地元の人々の自立を応援することに…。NPOの協力を得ながら、ミャンマー人と生活を共にし、互いの得意技&共通点を発見しつつ、無くさないで欲しい現地の人々の心意気と生活文化、あつ~い東南アジアの様子をつづる手作り記。話題が一国だけで留まなくなってきたためリニューアルしました。

スマホは人気ですが…

今日のミャンマーニュースに、若者にスマホ大人気という記事が目に入りましたが、確かに電話もネットも使えるようになってきました。・・・が、ギリギリなんとかチャットならできる、という程度で、時には1日中メール1通に格闘しなければいけない日もあります。

そうはいえども、数年前を思えば奇跡のようなもので、初めて海外とスマホでチャットがつながった時には手を叩いて喜んだのも2年前の話です。

我々が使っている電話カード(SIM)は、800ドルぐらいしましたが、今では200ドル位で手に入る…、が、もう売ってませ~ん。来月から新しい種類のものが出るらしく、現在は売り切れ・販売ストップ状態。すごいなぁ。

店に行けば、電話屋さんは中国と韓国製品で9割以上占められているんじゃないんでしょうか。こんなんでいいのかなぁ。大丈夫ですか?日本企業。ミャンマー人の日本製品大好き度はアジア諸国の中でも断トツだと思うし、高くても買うよ、というミャンマー人は少なくないのに、ない!ない!日本製のものが!(怒)

仕方なく韓国製で妥協しアプリを入れようにも、これがまたなっかなかつながらない!1日かけて日本語入力キーボードのダウンロードを試みるも、タイムアウト~、お休みの時間です…。2日がかりでインストールできたと思いきや、この製品ではそのアプリは入れられませ~ん、とな。

スマホを買ってきても最低限使えるようになるまでの道のりが長いですが、その分つながった時の感動ったらありゃしません。

えっ?テザリングできないの?へ?店に持っていかないといけないの?なんで??

店にお願いしようものなら、ありゃま~~、何でこんなゲームやら訳の分からないソフトがいっぱいなの~~??店がこのゲーム入れて何かメリットあんの?コミッションもらってんの?んなことないでしょー。サービス?へ?いらんって!入れなくていいから…、もぉ!

…、とアプリを削除にこれまた半日。中をみてみりゃ、アンドロイドならぬミャンドロイドが入っていて、なんじゃこりゃ?

うーーん。若者に人気かぁ。みんな使い方わかってんのかなぁ。すごいなぁ。ゼロから一気にいっぱい見せられたら、そりゃぁそそられるでしょうなぁ…。昨日も、コリアン・ドラマについていけない、ミャンマー人には守るべき貞操があるのに…、と嘆いていたおばちゃん達が、自分の子どものことをえらい心配してました。お母さん、気ぃつけなはれ、スマホですよ、次は。


邪道?!タナカパウダー

ミャンマーには、タナカシリーズの製品も沢山売られています。
タナカファンデーション、タナカパウダー、タナカクリーム、タナカサンブロック…ect

残念ながら、ミャンマー国内のスーパー、市場の化粧品屋さんなどにあるこの手のものは、昔懐かしい香水のような匂いがプンプンで、顔にぬりたい気分にはなりません。

多くは固形のファンデーション風で、水を付けながら使うとか、パウダー状のものは水に溶かして使うとか。

身近なミャンマー人の女子達も、旅行などで仕方ない時には使うけれど顔にはあまりつけないとのこと。

そういえば、タナカの村の人が、細い枝の先とか、よくない部分はパウダーなんかに使われてる、といってたっけ…。

写真は、バガンという観光客がよく訪れる町にある「タナカ・ミュージアム」。ミュージアムというには小ぶりですが、個人所有の施設らしいです。諸外国の皆さんに我が国が誇る伝統のタナカを知っていただきたい!というオーナーの思いが伝わってきます。

昔の王朝時代に女王様が使っていたチャウピェン(石のすずり様台)やら、全国のタナカ種やら、これは希少だというタナカが展示してあります。どれをみても単なる木にしか見えませんが、違うんでしょうなぁ。磨ってみたい!

観光客目当ての店には観光客用の質だったり値段だったりしますが、ここにあるショップは良心的で、タナカも良さそうです。パウダー類も全て輸出用だそうで。ミャンマー人は質の良いものでもこうした製品は使わないから、だそうです。

よそでは買えません!と言いたいのかもしれませんが、似たり寄ったりの質の悪いものが出回りすぎて地元の人が分からないのかもしれないな。今後は需要があるんじゃないでしょうかね。もっと全国PRしたらいいのに。

こんなパウダーもありました。キメも細かく、それらしく舐めてみたりして、みんなで本物のタナカかどうか、いいものかどうかをチェック。おぉ、これはいい!という素人見解ですが、ミャンマー人女子もこういうものが普通にミャンマーに売られていたら使う人もいるだろうなぁ、でも、コピー製品がすぐに出て見分けられないから無理かなぁ、、、とつぶやいてました。

これらなら日本にもお土産で大丈夫かな。また、ボロボロ落ちて散らかったりムラになって「なんか顔についてるよ」と言われなくていいかしら。

でも…、やっぱし、私は王朝時代の王女さま同様、原木をチャウピェンでスリスリとそれっぽくやるのが楽しいのであった。

日本人愛好家 ~タナカを語る~(1)

タナカを使って2400年にもなるという(*ミャンマー・タナカ博物館資料~)ミャンマー人から聞いた現地情報と、タナカを使ってたったの十数年の私が伝授する、タナカの使い方。


【タナカ入手法:現地情報】
ミャンマーへ行って、そのあたり歩いているミャンマー人に聞けばどこのマーケットでも路上でも売ってます。

写真は、タナカの村から近くのパゴダ境内に並ぶ店の様子。

タナカ研究でニセモノが多いことをお知らせしましたが、買う際には、店の人に磨ってみてちょうだいと頼んでみる、ミャンマー人にこれはいいタナカかどうか聞いたらいいです。

匂いが違う、色が違う、見た目からして違う、と人によっては判断もいろいろでしょうけれど。

ちなみに、←の写真左上のように太い大きなタナカを並べているところでは要注意。
棚の真ん中あたりに並べられている太さ程度を目安に。

タナカ農家の話では、こんなに太く育てるには年数もかかり、めったにそういう売り方はしませ~ん、タマリンドーだよ~、と言ってました。



金額目安は4000~7000Kぐらい。タナカの近くの村では、もっと安いです。万が悪くふっかけられるようなことがなければ、です。

ミャンマーからタナカを輸出している会社はあり、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、韓国などにも出しているということですから、お土産のタナカをミャンマーから持ち出すのはおそらく問題ないと思われます。出国時にしかられてとり上げられたらすみません。
タナカを輸出している会社が紹介された記事(参考)Myanmar Times

日本に持ち帰ろうと思えば、植物検疫等の問題がありますので要注意ですな。

入手したタナカは、水につけ、たわし等で表面の汚れをよくおとし、一晩水につけた後、数日干すといいそうです。干すときは直射日光や冷房などの風に直接当たらないところで。。。


【タナカすずり石=チャウピェィン:入手法:現地情報】

タナカ同様、ミャンマーどこでもタナカを売っているところにはあります。嘘をつかれるか店の人も知らないか、ということがなければ、店の人に聞いて、石の方がほしいと聞いてみる。

きれいに大きさがそろっているものは型どりしたコンクリート製とも想像しますが、実際にコンクリートで作っているところはまだ見たことありません。

こちらも大きさによりけりでミニサイズなら500Kぐらいであるかもしれませんが、なかなか磨れませ~ん。こちらも数千チャットで売ってます。
お土産にと思う方、そこそこ磨れるサイズはかなりの重さがあることを覚悟してね。
他のお土産を我慢してもゲットしたいかどうか!?ですね。

こちらも、入手後は、しっかりたわし等でこすって、水に1番つけて洗ってくださいね。常に乾いた状態で。ミャンマー人も私も毎日使った後に洗ったりはしませんが、ちゃんと毎日洗う方がいいんでしょうかね。。衛生的には。


【使い方:現地情報】


用意するもの: タナカ、チャウピェィン(石の台)、水

おすすめ方法

1)タナカを水でぬらして湿らせる
 (ちょっと待つといい)

2)石も全体を湿らせる

3)ペットボトルの水を台の中央あたりに水たまりが
  できる程度にちょっとだけたらす




4)タナカを時計と反対周りに石の上でクルクルすべらせ
磨りながらペーストにする。結構力も入れますが、あまり入れすぎるときめが粗くなります。水は加減で足しながら。


<ミャンマー流ペイント派>

作ったタナカペーストを顔全体に伸ばし、しっかりなじませる。

よっぽど大きな石でたっぷり作らない限りは、何度も磨ってペーストを作ります。

指にタナカをとって、顔に好きなようにつけると乾いたら白くペイントのようになります。

少々たっぷり目に、なじませずペイントする感じ。





ミャンマー流はこんな感じ。

乾くと白くペイント風です。

アジアの湿気と暑さの下では気になりませんけれど、乾燥したところなら、干からびて顔がごわごわするでしょう。
















<ファンデーション> 

◎肌につけたら、水分がなくなり、パウダーを付けた時みたいに、サラサラになるまで、手のひらや指でなじませる。

※ちょっとでもタイミングがずれて、なじむ前に乾いたところは白くペイントがのこっちまいます。

◎私は乾燥肌なんで、水溶性のジェル状ローションと手のひらで混ぜて顔にぬりたくります。すると乾燥が防げ、白くのこることが少ないです。湿度の多い国にいる時は、ンなことしませんが。

※肌になじませていると、木の繊維や表皮部分はボロボロと落ちます。
  まわりが散らかりまくるので、洗面台でやってます。

※眉毛には積もります(笑)。乾かしてから指で落とすか水をちょっとつけてとる。

※きめこまかく磨れていたら、スクラブ気分でボロボロと落ちるのが気持ちい~い。

※服につくと白くなるので要注意。(水で洗えば簡単にとれる:私は気にしてない)


※樹皮の部分はゴツゴツして磨りづらいですが、私は一番清涼感があって好きです。中の方に比べてペーストは黄色っぽいです。

※樹皮を使うときは皮がボロボロと落ちますが、それも一緒に上手に磨りつぶして使ってます。ザラザラと固い樹皮も混ざっているので、時々痛い。



樹皮の部分がくるりと一回り終わってしまい、中の白い部分だけのタナカ。ペーストも白い。繊維が多い。






もらったばかりのタナカ、樹皮の部分のタナカ。こんなに色が違うけれど、肌につけたらほどほど白くはなる。
私は色黒なんでちょうどよい。

茶色の樹皮が磨っているうちにつぶれて、使った後のタナカが白く樹皮にのこるようになったら一番いい感じのタナカに!

ミャンマー人 ~タナカを語る~

ミャンマー人 ~タナカを語る~

ミャンマー人にとっては、あまりに身近なタナカだけに、自慢げにタナカはいいのよ♪と語るところは、こちらが聞きたいところになかなか届かない。
改めて聞かれてもピンとこないようですが、日常に使っているとあれこれ雑談の中でいろんな「言い伝え」もふくめて情報が得られます。下記は、太字がミャンマー人の意見、その下が筆者のコメントです。


※タナカをTryしてみたい人は、ご自身でご判断してくださいませ。


●(つけると)「涼しい」
 →暑いアジアで顔に水をつけたって涼しく感じるんじゃないかと思ったけれど、
   柑橘種の樹木のためか、たしかに清涼感あります。

●「肌が白くなる」(見える?)
 →朝つけて夜シャワーを浴びると白くなったように見えるのは、汚れが落ちた
   せいかもしれない。(タイの大学の研究では、メラニン色素を抑制する作用は
   あるそうですけれど…)

●「匂いがいい」(自然な樹木の香)
  →本当は白くなったりお化粧気分でつけているんだけれど、これは自然の匂いが
   すがすがしくて良いからつけてるのよ、と、恥ずかしがりのミャンマー人だから
   そういうのかもしれない。
   自然な香りで癒されますが、匂いがいいです!と強調するほどじゃない。

●「虫刺され、かぶれ、すり傷、ニキビ、シミなどにいい」
 →虫刺されのかゆみは止まりませんでしたが、ただれは早く回復、吹き出物には
   よかったなぁ。アセモでかゆくて寝られない~と言っていた日本人の
   来客に試してもらったら、よくねられたわぁ~、ということでした。

朝も、夜寝る時もつけて寝る
 →枕やシーツは粉が散らかって汚れますので要注意。

日焼け防止に顔・手・足に塗る
 →自分で実験中。

ニセモノが多い(タマリンド=赤っぽい)
 →ほんとです。ミャンマー人でも、買い物を頼むと、あぁ~ニセモノだった、
   ということがあります。害はありませんが、石で磨ると赤っぽく、タナカの
   "いい匂い"がしません。どっちかっつーと、樹木くさい。
   ひんやり清涼感もないです。
   

●石の台はコンクリートのものより 石を削って作るものがよい。
 →思ったより見分けが難しい。石は裏側がノミのようなもので削った跡が
    ある、という説もあるけれど、コンクリートで作ったものもそれ風に作って
   あったりする。石はツルツル目が細かいものもザラザラコンクリートみたい
   なものとあるけれど、いずれもタナカを磨った後のペーストが石は柔らかく
   細かい気がします。

細めで木目が詰んだ木が良質
 →…だそうです。目が粗いものは、顔に塗るとザラザラ感が強い。特に
   樹皮の部分を消費し終えて中の方を使うようになったとき、良質なものは
   クリーミーで肌触りがよい。

●肌に問題があって直したい時は、乾燥させたカイエー(花)の
 "やく(雄べの先)"と塩を少々混ぜる。
 →まだ試してません。カイエーの花はゲットしました!



タナカ研究(3) Thanakha



『タナカ絶滅!?』の仮説を立て、タナカの森と産地を救おう!!・・・と、はるばるやってきましたが、タナカの森…改め、タナカの畑で分かったことをまとめます。



<花>
・ジャスミンに似た小さな香しい白い花が1年に1度、3~4月頃に咲く。








<たね>
・花が咲いた後、5~6月頃、種ができ採取したらすぐ育苗。
(村では小さなビニール袋に田んぼの土を使っていた)
・苗は、1年ほどかけて6~10cm程に育ったら畑の土に移す。





<栽培>
・ほぼ放って置きっぱなし。ほとんど水やりなし。
・牛糞の肥やしをときど~き。無くてもいい。
・暑く乾燥した地に自生もするし栽培もする。
・1エーカーに3000本は植える。
・1本ずつとか、2本ずつとか、大体で・・・。
・花が出る時期のみ虫にやられるので花だけに殺虫剤をまく。
・タナカの間の空いた所でスイカなど作る。
(この村には良質の地下水が出る。この地域全体に豊かにある、ということではない。)

<伐採>
・苗からの場合7年ぐらいで業者が仕入れに来て伐採していく。
・根っこは残して切り、そこから自然に半永久的に自然に生えてくる。
・根を残してからは5年ぐらいで育つ。
・7年たっても2~2.5mそこそこ。
・葉っぱも花もちょろっとあるだけの枯れ木並木のようなタナカ畑。




・・・想像していた『タナカの森』は存在しなかったし、あんまり保全の必要もなさそうで、伸びても日陰にもならないけれど、水がない酷暑の地でもたくましく生えるタナカであった。

村人は5年に1度の収入を待ちながら豆など育て、のんびり平和そうだった。守るどころか、切りたてホヤホヤの本物♪極上タナカをいっぱい頂いてしまった。、







タナカ研究(2) Thanakha

タナカの森を見に行くぞーー!タナカの森を守ろう!…と、周りにいた数名を半強制的に参加させていざ出発!!!

…すると、すぐ目の前の若いお坊さんが、「あぁ~タナカぁ~?それなら私の実家を案内してあげるよぉ~」と言ったか言わないか、偶然にもタナカ産地のご出身で、なんと住職に許可を得て村に戻り案内して下さることになった。しかも我々はエアコン付のコンディションのよいワゴン車、お坊さんはバス乗り継いで夜に追いかけてきてくださる、と…。ありがたや~~。

ヤンゴンを出発して3時間程度でチャイトーに到着できるようになりました。道路が舗装されるまでは5-6時間はかかっていたと思いますが、あっとういう間です。チャイトーからネピドーまで4時間ぐらい、さらにバガンまでは5時間半ぐらいでしょうか。道路も車も快適になってきたとはいえ、さすがに頭がフラフラしてきます。いやいや、これごときでくたびれてはタナカの森は守れないのじゃ!

・・・さらにさらにバガンからサガイン管区モンユアへ4時間。おぉー暑くなってきたぞ~、クーラーもフル回転。のどがカラカラになるけれど、どうみてもトイレはなさそそうだし、いざって時の木陰は…っと、あぁ、この辺りは茂みになる緑も少ないんだった。ちょっと水分はがまんかなぁー。

注)実際には民家もあり、ミャンマー人は気軽にトイレを貸してくれますし、ガソリンスタンドも増えてます。

おぉ~、お坊さま~♪やっとたどり着いたか、タナカの村!えっ?お坊さん車にはお乗りにならないのですか?

えっ、、バイク…ですか?

あ、まだ先でしたか…。

さらに砂埃をまきちらしながら奥へ奥へと…。いよいよタナカに遭遇かぁ~♪


「あ~~あの石、タナカの石です」
ミャンマー人メンバーが指をさしたのがこれ。
でこぼこ道では、道路を直すための砂利や砂が所々に山になってます。

え?あの石なの?

…へー。

「セメントで固めて作るものは肌に良くない、石の方がいいです」

そうか。あの石か。

ドライバーに申し訳ないぐらい車の底を打ち、ボディーを傷つけほこりまみれにしながら30分。バイクがとまりました!
いぇ~い、タナカの森♪

え…??森? ン?

これ?

タナカの木はこれ??

あぁ~、森…じゃなかったんですか…。

(つづく)










タナカ研究(1) Thanakha

タナカ愛好家としてずっと疑問に思ってきたこと…、こんなに樹木を伐採してもい~んだろうか、という疑問。ミャンマーの開発・経済発展はめまぐるしく進行中。ほとんど得ることができなかったミャンマーニュースも毎日のように日本のミャンマー支援・進出を中心に流れてきます。

かつてヤンゴンから北に向かって車を走らせれば、ガタガタ道とジャングル状態が延々と続いていたピンマナーに、あれよあれよという間に首都ネピドーが作られました。あの森はどこへ消えてしまったのか、嘘のようにはげ山だらけになってしまい、でこぼこ道はコンクリートの国道に変わっています。今ではヤンゴンからマンダレーまでほぼノンストップで国道をぶっとばせ、8時間そこそこでついてしまうほど便利になりました。

某国が根こそぎミャンマーの資源をもって行っちゃった、と不満げなミャンマー人は少なくありませんが、開発と自然環境破壊は世界中どこの国でも見られる事で、こればかりはミャンマーだけを責められるものじゃありません。





(国道から見える風景)



これだけ民族が多種多様なミャンマーですが、全国どこでもタナカは使われているようで、ほっぺのくるくるペイントがミャンマー人の証のようなものです。隣国でも美容材料に利用されているようですが、ミャンマー人のような塗り方はしてない。ニセモノ(主にタマリンドの木)も多いですが、全国どこでもタナカが山積みされて売られてます。

大好きなミャンマーの伝統文化を悪くいいたくないけれど、こんなに木を伐採してたらますます自然環境破壊につながるんじゃないだろうか…、という疑問や後ろめたさがどーしても残ります。

一方、タナカの消費が減ってくる可能性もあります。開発と経済発展につきものなのが、生活や文化の劇的な変化。昔ながらの習慣や民間療法などが科学的でないと否定され、若者は恥ずかしいと言って捨て去ろうとするのも、きっとミャンマーに限ったことじゃあないでしょうね。

経済界ではミャンマーを"最後のフロンティア"と呼んでいるようですが、私は個人的に"人間らしく生きれる最後のユートピア"だと思っていましたので、非常に複雑な気分です。苦しい生活の人々には楽になってもらいたいと思いますしね。都市部を中心に若者の「タナカ離れ」も進んでます。

スーパーの美容関連品コーナーには、ばっちりコスメのおねぇちゃんがスタンバイし、テレビやDVDの芸能人はあっという間に色白に変わり、何人だかどこの国の番組だか分からなくなりました。大人気の韓国・中国ドラマにタナカを付けてる女優・俳優はおりませぬ。

貞操あるミャンマー人の美しさもタナカ美人もそのうち消えてなくなるんでしょうな。…ということは、自然環境破壊を思えばタナカ消費の減少は良いことなのかしらねぇ。しかし、タナカが育つ地区はミャンマーで最も過酷な暑さと雨量の少ない乾燥地帯と聞くし、タナカ産業で支えられてきた村の人たちはどうなるんだろうか…。いろんな憶測で疑問が疑問を呼びます。

何とかタナカ離れを防ぎ、タナカ産業を盛り立て、自然破壊がないよう植樹をしたらどうだろうか。ミャンマー最大の投資国タイではタナカの美容効果研究が進んでいますが、そんなことを知らぬミャンマー人はタナカからすっかり離れ、その素晴らしさが科学的に公認された折にはすでに遅し、海外企業にタナカをまたもや根こそぎ持って行かれてあとの祭りのようなことになってしまいはしないか!!

とうとう私の頭はこんなところまで仮説を展開して暴走。
よしっ!百聞は一見にしかず、タナカの村に行こう!

(つづく)


シャンプーハットの活用法


縫製プロジェクトと平行して、ミャンマーのヤンゴン郊外の小さな町や村で行ってきた活動に、「マーケット」があります。孤児院や物資が不足している村などに配布するためにNPOが全国から募集している支援物資に、「これは食うに食えない状況の人たちには必要ないでしょう」という物品が時々まぎれて届きます。それが積もり積もって倉庫の棚を占拠し始めたころ考案したのがこのマーケット活動です。

例えば、アクセサリーや下着、キャラクター文具や小物類、贈答品やアメニティーの類でも、豪華(?)セットや化粧品など。それに加えて数が配布世帯分に満たない必需品や、粗末すぎる状態のものなどもありました。

スタッフの家の前で店開きし、格安で贅沢品が買えるマーケットとしてスタートしたところ、なかなか好評で、縫製に使う部品や生地材料費の足しになるほどになりました。



こんなものがミャンマーの生活に役に立つのかなぁ・・・、と疑問に思うようなものもありますが、好奇心をそそるのか、昔ながらの日本製品(または日本からのもの=品質が良く長持ち)のイメージがあるのか、持って行ったものはマーケット数回のうちにとりあえず完売です。


なにより一番感心したのが「シャンプーハット」。
ミャンマーで水浴び(シャワーやお風呂は金持ちだけ)とくれば、川や井戸、水を貯めた水槽で、体に布きれ1枚巻いて、頭からジャブジャブやっている姿を思い出すし、清潔好きなミャンマー人が髪の毛を洗わずに寝ることがあるんだろうか、と最初は思いました。

雨季になると売れるんだそうです。←の写真はちょっと怪しげな雰囲気ですが、小雨の中外で作業したい時かぶるんですって。な~るほどねぇ…。